アフィリエイトの画像の著作権|商品画像を保存して貼ってはいけない理由
商品紹介の記事を書きたいけど、写真がない……。Amazonの商品ページの画像を保存して使うのはダメなのかな?
ダメです。しかも、はっきり公式に書かれています。
- いま使おうとしている画像が使えるかどうかを、3つの質問で判断する方法
- Amazonは「保存して自分のサーバーに置く」のを明確に禁止していること
- 楽天は条件つきでダウンロードを認めていて、扱いが正反対なこと
- 「引用」として使える条件(文化庁の説明をもとに)
- 過去に貼ってしまった画像の直し方
画像まわりは、アフィリエイトでいちばん「知らずにやってしまう」領域です。
でも、ルールは思ったよりシンプルですよ。
各社の規約と公的機関の資料は2026/10/02に確認しました(末尾の参考)。規約は変わりますし、個別のケースが権利侵害に当たるかどうかは最終的に個別判断です。心配なときは権利者に確認するか、専門家にご相談ください。
まず判断:3つの質問で答えが出ます
先に答えから。手元の画像について、この3つを順番に自問してください。
- その画像は、自分が撮った(作った)ものですか
はいなら、ここで終わりです。自分の写真は自由に使えます。いいえなら次へ。
- 権利者が「こう使っていい」と明示していますか
ストアの公式ガイドライン、ASPが配布している広告素材、メーカーの配布素材。明示があるなら、その条件の範囲でだけ使えます。無いなら次へ。
- 権利者に許可をもらえますか
もらえるなら使えます。もらえない・連絡できないなら、使わないのが答えです。
②でつまずいたときの、出どころ別の答え
「明示があるのか分からない」。これがいちばん多い状態です。
出どころごとに、どこを見ればいいかを整理しました。
Amazon:画像を保存して貼るのは禁止
Amazonアソシエイトの公式ヘルプに、そのまま書かれています。
商品画像を保存後、任意のAmazonではないサーバーにアップしなおしての利用はできません。
Amazonアソシエイト「商品の紹介で注意すべきことは何ですか?」
つまり「右クリックで保存 → 自分のブログにアップロード」は規約違反です。
同じページには、こんな注意も並んでいます。
- 画像の加工はしない(サイズを変えるときも縦横比は変えない)
- キャプチャ画像は使わない(商品画像は随時変更されるため)
- Amazonが提供している商品画像URLを指定する形で使う
運営規約の側にも、プログラム・コンテンツを改変してはならない、という条項があります。
理由を考えると納得できます。商品画像は差し替わるので、保存した画像は「もう売っていない色」のまま読者に見え続けてしまうんですよね。
正しいやり方は、Amazonの管理画面(SiteStripeなど)で発行した画像つきリンクを貼ることです。この形なら、画像はAmazon側から配信されるので、商品が変われば表示も変わります。
やりがちな勘違い3つ
- 画像のURLだけコピーして、自分のサーバーに取り込む:取り込んだ時点で保存です
- SNSに上げるために、いったんスマホに保存する:公式がキャプチャ画像を使わないよう案内しています
- 角を丸めたり枠を付けたりして「自分のデザインにする」:加工はしないよう案内されています
共通しているのは1点です。
画像がAmazon以外の場所から配信される形になったら、そこで条件を外れます。
この1点だけ覚えておけば、迷う場面はほとんどなくなります。
楽天:条件つきでダウンロードが認められている
ここが紛らわしいところです。楽天はAmazonと扱いが違います。
楽天アフィリエイトの公式ガイドラインでは、楽天アフィリエイトのページ内に掲載されている画像について、ダウンロードしてアフィリエイトリンクと一緒に掲載することが認められています(リンク先が楽天市場だと分かる形で紹介することが条件)。
ただし、細かい条件が付いています。
| Amazon | 楽天 | |
|---|---|---|
| 保存して自分のサーバーに置く | できない | 条件つきで可 |
| サイズ変更 | 縦横比を保てば可 | 可 |
| 画像の上に文字を入れる | 加工はしない | 不可 |
| 画像の一部を切り取る | 加工はしない | 不可 |
| 画面のスクリーンショット | 使わない | アフィリエイトページ以外は不可 |
| 人物(モデル)が写った画像 | — | 利用禁止 |
楽天はさらに、撮影者の創作的な意図が認められる画像やデザイン要素が加えられた独自性のある画像は使えないとしています。
「商品が白背景で写っているだけの画像」と「雰囲気を作り込んだイメージカット」では扱いが違う、ということですね。
ストアごとにルールが違うので、「アフィリエイトの画像はこうすればOK」という覚え方は危ないんです。使うストアの公式ガイドラインを一度ずつ読むのが結局いちばん早いです。
この表の、実務での使い方
表を見て気づいてほしいのは、「加工」の扱いがどちらも厳しいことです。
文字入れ、切り取り、コラージュ。ブログで映えさせるためにやりたくなる加工は、だいたい外れます。
だから運営者としては、こう決めておくのをおすすめしています。
- 加工したい画像は、自分で撮った写真だけ
- ストアの画像は、そのまま・リンクの形で
この2本立てにすると、毎回ガイドラインを読み直さなくても判断できます。
メーカー公式サイトの画像を使うのは?
「ストアではなく、メーカーの公式サイトから持ってくればいいのでは?」と思うかもしれません。
これはさらに慎重になるべき領域です。
文化庁は、他人の著作物を使いたいときの考え方として「①著作物に当たるか ②保護の対象か ③保護期間が満了していないか ④権利制限規定に当てはまるか ⑤権利者は誰か」を順に確認する枠組みを示しています。
商品写真が著作物に当たるかどうかは個別判断になりますが、「当たらないと決めつけて使う」のはリスクが高いと考えてください。
メーカーによっては、報道・紹介向けに画像素材を配布していることがあります。使いたいときは、まずその有無を探すのが近道です。
探す順番と、聞くときの文例
探す場所には順番があります。
- 公式サイトの下のほうを見る
「プレスリリース」「報道関係者の方へ」「ブランド素材」といった入口に、使用条件つきの素材が置かれていることがあります。
- その素材の利用条件を読む
配布されていても、条件があります。「アフィリエイトリンクを含むページでの利用」が除かれていることもあるので、そこまで読んでください。
- 見つからなければ、問い合わせる
意外と返事はもらえます。ダメでも「使わない」という答えが確定するので、聞く価値はあります。
自分のブログで御社の◯◯を紹介したいと考えています。公式サイトに掲載されている商品画像を、出典を明記したうえで記事内に掲載することは可能でしょうか。記事にはアフィリエイトリンクを含みます。
最後の1文が大事です。
アフィリエイトリンクを含むことを先に書いておくと、あとで条件違反になりません。
SNSのスクリーンショットと、他人の投稿
「口コミが良かったので、その投稿のスクショを載せたい」。これもよくある場面です。
ストアの画面のスクショ
ブログに貼るのと同じ問題が起きます。
楽天はアフィリエイトページ以外のスクリーンショット利用を禁止していますし、Amazonもキャプチャ画像は使わないよう案内しています。
画面を撮ったものは「保存して貼る」と同じ扱いになる、と考えてください。
他人のSNS投稿のスクショ
こちらは、ストアの規約ではなく著作権の話になります。
他人が書いた文章や撮った写真は、その人のものです。前の章で見た文化庁の枠組みをそのまま当てはめることになります。
つまり原則として、許可が必要な領域です。
やりたいことが「読者の反応を見せる」なら、代わりの手が3つあります。
- 公式の埋め込み機能を使う:各SNSが用意している形なら、投稿はもとの場所から表示されます
- 自分の言葉で要約する:「◯◯という声が多かった」と書くだけなら画像は要りません
- 自分の投稿のスクショを使う:自分が書いたものなら問題ありません
2つ目がいちばん手早く、しかも記事としても読みやすくなります。
「引用」として使える条件
著作権法には「引用」という例外があります。ただし、条件はかなり厳しめです。
文化庁の『著作権テキスト』は、引用の条件をこう説明しています。
- すでに公表されている著作物であること
未公開のものは引用できません。
- 「公正な慣行」に合致すること
引用する必然性があること、カギ括弧などで引用部分が明確になっていること。
- 目的上「正当な範囲内」であること
自分の文章が主で引用が従という主従関係が明確で、分量が必要最小限であること。
- 出所を明示すること
誰の著作物かを明らかにする義務があります。
同テキストには、登場する必然性のない他人の著作物の利用や、美術の著作物を実質的に鑑賞するために使う場合は引用に当たらないとも書かれています。
文化庁は、出所の明示をすれば了解が不要になるという誤解について「それは逆」と明記しています。了解がいらない場合でも出所の明示義務が課される、という関係です。さらに、近年の判例では4つの基準によらず総合的に考慮して判断するものもある、とも注記されています。「4条件を満たせば必ず引用になる」とは言えません。
商品の画像を「きれいに見せるため」に貼るのは、まず引用には当たりません。
画像で引用を考えるときの、現実的な線引き
では、どういうときなら検討の余地があるのか。
手がかりは、3つ目の条件にある主従関係です。
自分の文章が主で、その文章を成り立たせるためにどうしてもその画像が必要か。ここを自分に問うてください。
- 必然性が説明しづらい:見栄えのため、記事に彩りを出すため、商品を見せるため
- 必然性を説明しやすい:その画像自体について論じている(表示の変遷を比べる、など)
ただし前の注記のとおり、条件を並べて満たせば自動的に引用になる、というものではありません。
「引用で押し切る」判断は、商品紹介では避けるのが現実的です。
必然性を説明できないなら、使わない。そのほうが、記事を長く残せます。
結局いちばん強いのは「自分で撮った写真」
ここまで読んで、面倒だなと思ったかもしれません。
でも、自分で撮った写真を使えば、この悩みはまるごと消えます。
しかも実利があります。
- 信用される:公式画像だけの記事より「本当に使っている人」の記事のほうが読まれる
- 差がつく:同じ商品を紹介する人は何百人もいますが、あなたの机の上の写真は1枚しかありません
- どこにでも使える:ストアの規約に左右されず、SNSにも動画にも使い回せます
注意点を1つだけ。自分で撮った写真でも、商品そのものに著作物性があるもの(キャラクターグッズ、フィギュア、アート作品など)を主役として撮る場合は別の配慮が要ります。文化庁は「本来の撮影対象として撮影してブログに掲載する」場合を、許可が必要な例として挙げています。
他社のロゴや他の商品が写り込んでいたら?
自分の部屋で撮ると、背景にいろいろ入ります。
判断の軸は1つです。
それが「主役」なのか「背景」なのかを考えてください。
文化庁は、本来の撮影対象として撮ってブログに掲載する場合を、許可が必要な例として挙げています。裏返すと、主役として撮っていないかどうかが分かれ目になります。
実務では、撮るときに次の3つをやっておくと安心です。
- 紹介したい商品を画面の中心に、大きく置く
主役がはっきりしていれば、写り込みは写り込みとして見えます。
- 関係のないパッケージや本の表紙は、片付けるか伏せる
5秒で済みます。撮り直すより早いです。
- 人の顔・表札・車のナンバーが入っていないか確認する
著作権とは別の問題(肖像やプライバシー)が起きます。これは公開前に必ず見てください。
Monoliが商品画像の自動取得をしないのも同じ理由です。ストアから画像を取ってきて保存する機能は、規約的にも鮮度的にも持たないほうがいいと判断しました。写真は作者さんがアップロードしたものだけを使います。
過去に貼ってしまった画像はどうする?
ここを知りたくて来た人も多いと思います。
結論はシンプルです。
気づいた時点で外す、または正しい形に置き換えてください。
優先順位をつけて直す
何十本もあると、全部やり直すのは現実的ではありません。だから順番をつけます。
| 優先 | どんな記事・投稿か | やること |
|---|---|---|
| 1番目 | アクセスが多く、いまも読まれている | 今日のうちに差し替える |
| 2番目 | 加工(文字入れ・切り取り)をしている | 画像を外して、リンクの形にする |
| 3番目 | 人物が写った画像を使っている | 外す |
| 4番目 | 古い・ほぼ読まれていない | 記事ごと下げるのも選択肢 |
直す手順
- どこに何枚あるか数える
記事の一覧を見ながら、画像を使っている記事に印をつけます。全部直すのではなく、まず何本あるかを知るのが先です。
- 上位の記事から差し替える
ストアが発行する画像つきリンクに置き換えるか、自分で撮った写真を入れます。
- 自分のサーバーからも消す
記事から外しただけでは、画像ファイル自体は残っています。ここを忘れる人がとても多いです。アップロード済みの画像も消してください。
- SNSの過去投稿も見る
ブログだけ直して満足しがちですが、投稿のほうが残りやすいこともあります。
- 直した日をメモする
2026-10-19 画像の見直し:上位10記事を差し替え/残り◯本。途中で止まっても再開できます。
全部を一日で終わらせなくて大丈夫です。
いま読まれている記事から直す。これだけ守れば十分です。
公開前チェックリスト
記事や投稿を出す直前に、この5つだけ見てください。1分で終わります。
- この画像は自分が撮ったものか、ストアが発行したリンクの形か
- ストアの画像に文字を入れたり切り取ったりしていないか
- 人物が写った画像を使っていないか
- 自分の写真に関係ないパッケージ・人の顔・表札が写っていないか
- 画像を使った記事に広告であることの表示が入っているか
最後の1つは画像の話ではありませんが、同じタイミングで確認するのが効率的です。
よくある質問
ASPが配布しているバナーや素材は使っていいですか?
はい。ASPの管理画面から発行する広告素材は、その広告主が掲載を認めたものです。安心して使えます。ただしプログラムごとに利用条件があることもあるので、プログラム詳細は読んでおきましょう。
ASPのバナーを小さくしたり、角を丸めたりしてもいいですか?
プログラムごとの利用条件に従ってください。加工について書かれていなければ、加工しないのが安全です。見た目を整えたいなら、バナーの周りの余白や配置で工夫するほうが揉めません。
SNSで商品画像をスクリーンショットして投稿するのは?
ブログに貼るのと同じ問題が起きます。楽天はアフィリエイトページ以外のスクリーンショット利用を禁止していますし、Amazonもキャプチャ画像は使わないよう案内しています。
他人のレビュー投稿のスクショを「口コミ」として載せるのは?
他人の著作物なので、原則として許可が必要な領域です。各SNSの埋め込み機能を使うか、自分の言葉で要約してください。
自分で撮った写真に他社のロゴが写っていたら?
主役として撮っているかどうかが分かれ目です。文化庁は、本来の撮影対象として撮ってブログに掲載する場合を許可が必要な例として挙げています。紹介したい商品を中心に大きく写し、関係のないものは片付けておきましょう。
AIで生成した商品のイメージ画像を使うのはどうですか?
実在する商品と違う見た目のものを「その商品の写真」として見せると、読者に誤解を与えます。表示の正確さの問題になるので、商品そのものの説明には使わないほうが安全です。
画像なしで商品を紹介するのは不利ですか?
公式の商品リンク(画像つきのもの)を使えば、画像は表示されます。自分の写真が1枚もなくても始められます。慣れてきたら、手元にあるものから撮っていきましょう。
フリー素材サイトの画像なら安心ですか?
そのサイトの利用規約の範囲でなら使えます。ただし商用利用やクレジット表記の条件はサイトごとに違います。規約を一度読んでから使ってください。
参考(確認した公式ページ)
いずれも2026/10/02に確認。規約・ガイドラインは変わることがあるので、最新の情報は各公式ページをご覧ください。
- Amazonアソシエイト「商品の紹介で注意すべきことは何ですか?」:https://affiliate.amazon.co.jp/help/node/topic/GKT6X2R3NGW5V23K
- Amazonアソシエイト・プログラム運営規約:https://affiliate.amazon.co.jp/help/operating/agreement
- 楽天アフィリエイトガイドライン(画像の利用):https://affiliate.rakuten.co.jp/guideline/rule/
- 文化庁「著作権を学ぶ(著作権テキスト)」:https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/
- 文化庁「いわゆる『写り込み』等に係る規定の整備について」:https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/hokaisei/utsurikomi.html
この記事にアフィリエイトリンクは含まれていません。記事中の各社名・サービス名は各社の商標です。
まとめ:迷ったら公式リンクか、自分の写真
覚えておくのは2つだけで足ります。
- ストアの画像は、そのストアが発行したリンクの形で使う(保存して貼らない)
- それ以外は、自分で撮る
この2つを守っていれば、画像で揉めることはまずありません。
そして今日やることは1つです。
いちばん読まれている記事を開いて、使っている画像の出どころを確かめてください。
問題なければそれで安心できますし、問題があっても今日のうちに直せます。次は、その「自分で撮る」をラクにする話をします。
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